MLM?ネズミ講?ネットワークビジネス?
知っておいて損はない
インターネットを活用していると、必ずといっていいほどMLMやネットワークビジネス(NB)などという言葉を目にします。うかつに手を出してしまうと痛い目にあうことも!この違い、きちんと理解できていますか?
ネズミ講とは
まずは、ネズミ講(正式名称:無限連鎖講)に対する法律を読んでみてください。
(目的)
第一条 この法律は、無限連鎖講が、終局において破たんすべき性質のものであるのにかかわらずいたずらに関係者の射幸心をあおり、加入者の相当部分の者に経済的な損失を与えるに至るものであることにかんがみ、これに関与する行為を禁止するとともに、その防止に関する調査及び啓もう活動について規定を設けることにより、無限連鎖講がもたらす社会的な害悪を防止することを目的とする。
(定義)
第二条 この法律において「無限連鎖講」とは、金品(財産権を表彰する証券又は証書を含む。以下この条において同じ。)を出えんする加入者が無限に増加するものであるとして、先に加入した者が先順位者、以下これに連鎖して段階的に二以上の倍率をもつて増加する後続の加入者がそれぞれの段階に応じた後順位者となり、順次先順位者が後順位者の出えんする金品から自己の出えんした金品の価額又は数量を上回る価額又は数量の金品を受領することを内容とする金品の配当組織をいう。
(無限連鎖講の禁止)
第三条 何人も、無限連鎖講を開設し、若しくは運営し、無限連鎖講に加入し、若しくは加入することを勧誘し、又はこれらの行為を助長する行為をしてはならない。
(国及び地方公共団体の任務)
第四条 国及び地方公共団体は、無限連鎖講の防止に関する調査及び啓もう活動を行うように努めなければならない。
(罰則)
第五条 無限連鎖講を開設し、又は運営した者は、三年以下の懲役若しくは三百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
第六条 業として無限連鎖講に加入することを勧誘した者は、一年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。
第七条 無限連鎖講に加入することを勧誘した者は、二十万円以下の罰金に処する。
参照:法令データ提供システム
割と分かりやすい法律だと思いませんか?(民法なんて読めたものじゃないですけど)。さて本題にいきましょう。
ネズミ講とは、物品などの販売形態をとらずに、証券・証書などの金品だけが上へ上へ流れるようなシステムを提供している金銭配当組織です。運営者をトップとし、ピラミッド型に加入者を増やしていくことで無限収入が発生するかのように見えますが、加入者が停止すれば成り立たないものです。加入者の無限の増加が絶対条件となりますが、加入者が無限に増加していくことはあり得ず、最終的には加入者が得られず破たんしていきます。
加入者が無限に増加していくことがあり得ないわけ
月に2人の加入者を得たとしましょう。順調に加入者が増えたとしても、2年3か月後には日本の人口を越えてしまいます。最初は1人、1ヵ月後は2人、2ヵ月後は4人と倍々に増えていったとしても、27ヵ月後には1億3421万7728人にまで膨れ上がります。日本の人口は1億2,774万人ですので、日本国民全員、新生児から高齢者まで加入したとしても、無限に増加していくことは不可能なのです。
いかがでしょうか?なぜ 『加入者が無限に増加していくことがあり得ない』 と言い切れるかわかりましたか?
1人参加すると最上位の1人が組織から抜けるため、「無限連鎖」ではない。というメールを信じ送金したが、どうすればよいか?という相談事例です。
ネズミ講は、開設・運営はもちろん、勧誘しただけで法律に抵触します(無限連鎖講の防止に関する法律三条)。警察の摘発では、実際に「単なる勧誘者」も書類送検されています。
マルチ商法・マルチまがい商法とは
マルチ商法・マルチまがい商法とは特定商取引法の対象となる連鎖販売取引です。もともとアメリカでMLM(マルチ・レベル・マーケティングプラン:Multi Level Marketing Plan)と呼ばれていたものが、70年代に日本に侵入してきたそうです。違法ではありませんが(中には違法なものもありますが)、合法でもありません。グレーゾーンビジネスです。一歩間違えたら危険です。
個人を販売員として勧誘し、さらに次の販売員を勧誘させる形で、販売組織を連鎖的に拡大して行う商品・役務の販売
※ MLM・マルチ商法・マルチまがい商法など
ごく簡単に説明すると、商品販売・流通を目的としてねずみ算式に加入者を増やしていくのがマルチ商法。商品販売・流通を目的とせず、金品のみ(金銭配当のみ)で加入者を増やしていくのがネズミ講です。ネズミ講とマルチ商法は紙一重と言えるでしょうね。
レス屋のための悪徳商法分類学・基礎編(悪徳商法?マニアックス過去ログ)
レス屋のための悪徳商法分類学・基礎編(2)(悪徳商法?マニアックス過去ログ)
上記のリンク先を辿ってみてください。面白いですよ。マルチ商法の基本から、なぜ違法といわれるか?、報酬形態など、読み物として楽しいです。自己保身のためにも、こういった情報を仕入れておくのも大切です。
さらに、その傘下の人が別の人を勧誘した場合、つまり、自分から見た場合「孫の位置」に当たる人からの購入金額からも何%かのマージンが受け取れると言う形ですね。
リードメールの紹介報酬プランもこれに当たると思います。
参加の方法はユニレベルと同じです。この方式は「行×列」方式の数字で表されることが多いですね。最初から報酬対象人数を絞り込んだやりかたです。 マトリックスの変形として生まれたのが「バイナリ」方式です。これは2×nマトリックスに「再加入」と言う条件を加えた物です。自分の直下に配置できる人数を2人に絞ってあるため「バイナリ(二進法)」と呼ばれます。この二人という勧誘義務人数の少なさが、安易に稼げるという勘違いを誘発させています。 これは、自分が傘下を勧誘して自分の組織を作り上げて行く物です。最初のうちは誰かの傘下、それも最も末端の参加者ですが、だんだん組織が育って、基準売上げを達成すると独立(ブレイクアウェイ)する物です。自分の組織が育つにつれて還元率がアップし、ブレイクアウェイすると最高の還元率になります。
豚の貯金箱なんかがこれに当たるのではないでしょうか?
マルチ商法の中には、このシステムを利用して商品価値のない物を高値で販売していたり、名目だけで販売形跡がないものなど、悪徳マルチと呼ばれるものもあります。またマルチまがい商法とは、マルチ商法より一工夫も二工夫もして、マルチ商法の定義には当てはまらないものの、似たようなことを行っているビジネスになります。
また、マルチ商法で成功した会社もあります。タッパーウェアやシャルレがその例です。これは、商品価値があり価格も妥当で、勧誘や宣伝方法が行き過ぎなかった数少ない例です。マルチ商法もやり方によっては成功するといえるでしょう。
MLMとは
マルチ商法のことは分かったでしょうか?では、MLMとは一体どういったものなのでしょう。上記にも書いたように、MLMとはもともとアメリカでMLM(マルチ・レベル・マーケティングプラン:Multi Level Marketing Plan)と呼ばれていたものが、70年代に日本に侵入してきたものです。もちろん、違法ではありませんが(中には違法なものもありますが)、合法でもありません。グレーゾーンビジネスです。一歩間違えたら危険です。
よく 『マルチ商法は違法だが、MLMは合法だ』 なんて聞きますが、はっきり言っておんなじです。他の勧誘者を誘う事で利益を期待するものは、ほとんど連鎖販売の規制に引っ掛かります。マルチ商法という言葉が、マルチ商法賛成派・推進派にとってマイナスイメージを与える嫌なものでしかないため、MLMと言い換えているだけです。
確かに、旧訪問販売法時代には悪質なマルチ商法や、法を潜り抜けるマルチまがい商法が目立っていたことは事実ですが、連鎖販売取引になり規制が厳しくなったことで、目立って悪さを出来なくなってきた、法に抵触しない程度にやるか、ということがあるでしょう。それがイコール、健全なMLMだということにはならないわけです。やっていることもシステムも全て同じ、扱っている商品が昔と違うだけです。
では健全なMLMとは?あくまでも個人的な意見ですが、そんなもの存在しないと思っています。あくまでも個人的意見ですが、マルチ商法(MLM)の問題点は、その勧誘方法にあると思っています。取り扱っている商品がどーのとか、質がどーのなんてことは部外者には分かりませんのでね。健全なMLMをお探しなら、その手のサイトへ行ってください。
ネットワークビジネス(NB)とは
MLMのことです。MLMという言葉でさへ少しでもマイナスイメージに繋がると、今度はネットワークビジネス(NB)と言い換えられ始めたのです。主にインターネット上でのMLM活動を指すことも多いようです。
本来ネットワークビジネス(NB)とは、インターネット上での商取引のことを指していました。アフィリエイトや、オンラインショップのことですね。ですが、一般的に広くこの言葉が使われるようになった背景には、MLMの勧誘・宣伝などで 『MLMではありません!れっきとしたネットワークビジネスです』 なんて文言があふれ出したからなのです。
個人的にネットワークビジネス(NB)という言葉は、MLM以外の商取引などに使っていただきたいです。紛らわしいですから。
どう違うの?
ネズミ講、マルチ・マルチまがい商法、MLM、ネットワークビジネスの違いをまとめてみます。
- ネズミ講(無限連鎖講)
金品のみ(金銭配当のみ)で加入者を増やしていくのがネズミ講。違法です。最上位の人間が抜けようが、無限でなかろうが無限連鎖講です。無限連鎖講の防止に関する法律により禁止されています。
- マルチ商法
商品販売・流通を目的としてねずみ算式に加入者を増やしていくのがマルチ商法。ピラミッド組織の上の階級者(アップ)から買った物品、権利、サービス等を下の階級者(ダウン)へ売るという行為を行っています。特定商取引法の連鎖販売取引により規制されています。マルチまがい商法との厳密な区切り線はありません。
- マルチまがい商法
基本的にマルチ商法とほぼ同じです。会員を有限会社化、個人事業主化することでマルチ系会社と対等な立場として契約させるなど、「マルチ商法」と呼ばせない為に一工夫も二工夫もしています。特定商取引法の連鎖販売取引により規制されています。マルチ商法との厳密な区切り線はありません。
- MLM(マルチ・レベル・マーケティング)
マルチ商法・マルチまがい商法と同じで呼び方が違うだけです。特定商取引法の連鎖販売取引により規制されています。
- ネットワークビジネス(NB)
マルチ商法・マルチまがい商法・MLMと同じで呼び方が違うだけです。特定商取引法の連鎖販売取引により規制されています。
リードメールはねずみ講?
ネズミ講、マルチ商法・マルチまがい商法・MLM・ネットワークビジネスのことが少し分かってきたら、そのシステムの類似性からリードメールはネズミ講なのではないかと疑問が出てきませんか?もちろんリードメールも特定商取引法の連鎖販売取引により規制されています。しかし、ネズミ講とは違います。
金銭配当のみで加入者を増やしていくところはネズミ講と同じですが、リードメールは上の階級者(アップ)に金銭を渡すわけでも、下の階級者(ダウン)から金銭をもらうわけでもありません。
ではマルチ商法やMLMなのでは?と思うでしょうが、物品販売が絡んでいないのでこれも違います。上の階級者(アップ)から物品を買うわけでも、下の階級者(ダウン)へ物品を売るわけでもありません。リードメールの報酬はあくまでも広告主から出ています。
ただし、それに近いところはあるということは言えると思います。なにが近いか?それはリードメール最大の魅力である紹介報酬制度です。マルチ商法のユニレベルという報酬プランと同様です。しかし最も違う点といえば、その報酬(ポイント)が広告主が出す広告費から出ているということです。
報酬(ポイント)が広告主から出ているといえば、アフィリエイトやポイントサイトが一般的ですね。よってリードメールは、ネズミ講でもマルチ商法でもマルチまがい商法でもMLMでもネットワークビジネスでもないが、それに近い報酬形態をとっているポイントサイトいうことになりますね。もちろん、紹介者報酬制度を導入していないリードメールであれば、これはもう完全にマルチやMLMとは縁のないものと言っていいと思います。
長々と書いてきましたが、こんなことを書いていると熱心なMLM擁護派は苦情の一つも言いたくなるでしょうが、あくまでも個人的見解ですので、私がどう思っていようが、あなたがどう思っていようが、それはそれでいいと思います。個人の思考は自由です。
